2017年11月13日月曜日

フーシェの見た元帥任命(1804年)

鷲章旗の授与(ジャック=ルイ・ダヴィッド画)

1804年、皇帝即位とともに、ナポレオンは18名の帝国元帥を任命するが、それについてフーシェは回顧録でこう述べている。
「ナポレオンは皇帝になるにあたり、国民の正式な裁可も議会の承認も求めていなかった。後者はもはや彼の言いなりとなる機関に成り果てていた。軍隊、それこそが彼の政権の基盤としてしっかりと地固めすべきものだった。よって、彼は最も自分に献身的な将軍と、一方で対立的だが下手に排除ができない将軍の双方に、帝国元帥という称号を急いで授与した。
前者にあたる、ベルティエ、ミュラ、ランヌ、ベシエール、ダヴー、スルト、ルフェーブルを彼は頼りにしており、後者のジュールダン、マッセナ、ベルナドット、ネイ、ブリュヌ、オージュローは、君主制よりも共和制支持派だった。ペリニョン、セリュリエ、ケレルマン、モルティエは単に重みを与えるために授与されたに過ぎず、世論が納得するように18元帥の選別は決定された。」
モンセーが言及されていないけど、たぶん名誉元帥枠。いずれにせよ元帥号はただの称号で、必ずしも権能と直結していない。

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